日本の美学と伝統を感じる革財布【所作】

 

今回ご紹介するのは、数年前からお洒落でかっこいいと一部で話題になっている財布

【所作】について書いていこうと思います。

 

1枚革の財布って…

  • 使いにくそうだけど、使い心地はどうなの?
  • 質感や耐久性はどうなの?
  • 経年変化ってどんな感じ?
  • 結局買った方がよい?買わない方がよい?

と、気になるところはいろいろあるかと思います。

 

私が実際に【所作】の財布を使い始めてから3年くらい経ちますので、

使用してみての感想に加え、メリットやデメリットも一緒に紹介していきたいと思います。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

【所作】とは

【所作】とは、
ノーノーイエス㈱というレザーテーラーの会社が作り上げたブランドになります。

会社名:ノーノーイエス株式会社
設立年月:2006年
本社所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-2-8

聞いたことのない会社だけど大丈夫なの?と思った方もいるかと思いますが、
実は結構すごい会社なのです。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

  • ニューヨーク近代美術館MoMAやH.LORENZO、レクレルールをはじめ海外50店舗国内100店舗以上の商品取り扱い実績あり

 

こんなにたくさん取扱店舗があるのには私もびっくりしました。

 

気付いてないだけで、皆さんもどこかで一度は見たことあるかもしれませんね。

 

そんなノーノーイエスが作り出す【所作】は日本の『の心を大切にしているブランドです。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

1. Japan Heart
結婚式などでお祝いを包む1枚の布「袱紗(ふくさ)」がモチーフ。
贈答品を包む古い様式「折形」の紙が折り重なりをデザインに落とし込む。
2. Japan Leather
世界でも珍しい製法で丹念に手間をかけた堅牢な植物なめしのジャパン・レザー。
そのレザーを縫うことなく贅沢に仕立てレザー本来の風合いを最大限に活かす。
3. Japan Made
サイフには札入れとフタ付きカード差し、マチがついて取り出しやすい小銭入れ。
カードケースには自分の名刺と貰った名刺を区別できる2つのポケット

【袱紗】
お祝いを汚さないようにと相手を思いやる心、布を広げ、
贈りものを見る喜びを演出するための袱紗(ふくさ)がモチーフ

(公式HPより引用)

【折形】
贈答品を包む様式「折形」の紙が折り重なるディテール
贈答品を包む紙を折る礼儀作法「折形」。
礼の心を形に表す、日本だけに受け継がれてきた600年以上の歴史がある美しい様式

(公式HPより引用)

 

見た目や機能性だけでなくモノを通してココロを問う相手を思いやる気配りのココロ。

マナーも所作もそこから始まる、ささやかな日々の美学を感じるため。

 

そんな日本の侘び寂びに共感できる方には、ぴったりなお財布かもしれません

 

 

【所作】シリーズ

ちなみに【所作】には財布以外にも他にもいろいろな革製品の展開があります。

 

【ロングウォレット】

【ショートウォレット1.0】

【ショートウォレット2.0】

【コインケース】

【カードケース】

【ショルダーポーチ】

【クラッチバッグ】

【cpウォレット2.5】

【cpウォレット3.5】

 

この中から私が実際に使っているロングウォレットについて

どんな感じなのかを書いていこうと思います。

 

ちなみに私の財布はこんな感じです。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

種類はオイルヌバック ロングウォレットグリーンになります。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

微妙だった部分(デメリット)

 

収納容量が少ない

 

実際の財布サイズは

横幅19㎝ × 高さ10㎝ × 厚み2 ㎝になります。

 

写真と合わせて紹介していきます。

 

・コインポケット   収納レベル:★☆☆

 

写真左側にも少し写っていますが、小銭入れには硬貨を出し入れしやすいようにマチが付いています。

入れようと思えば結構入るのですが、財布を折りたたんだ際の「所作」のフォルムが格好悪くなります。

 

個人的な感覚ですが、硬貨15枚くらいが目安です。それを超えると財布が膨れ上がってしまいます。

 

私自身、なるべくキャッシュレスで支払うようにしているので、小銭は最小限しか入れてません。

ですので、使用していて不便に思ったことはありません。

 

ですので、普段から財布パンパンに小銭を持ち歩くタイプの方には向かないかもしれません。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

・札入れ   収納レベル:★

 

札入れは、小銭入れのように入れすぎて膨れ上がる心配がありません。

 

さすがに20枚,30枚とか入れてしまうと容量オーバーになってしまいますが…。

しかし、これは他の長財布にも言えることですので、所作に限ったことではありません。

 

お札の収納量に関しては一般的な長財布と変わらないくらいはありますので、

こちらも使用していて不便に思ったことはありません。

 

普段から財布にお札が20枚,30枚入ってますっていう方には向いていないかもしれません。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

・カード入れ   収納レベル:★★☆

 

写真を見ていただけると分かると思いますが、カードスリットは8枚分あります。

基本的にはカードスリットはここしかなく、8枚収納が上限になります。

 

ここでも注意点があります。

 

私は実際に使用していて一番困った部分この収納量の部分になります

というのも、「所作」を使用する前は他の長財布を使用していたのですが、カードスリットが倍の16枚分ありました。

 

「所作」を購入するにあたって色々調べたり、実際に店頭で手に取って見てみたりとしたのですが、

スリットは8枚分しかないからよく使うカード絞らないとなぁという軽い感じで購入しました。

 

いざ使おうとカード8枚収納してみるとかなり膨らんでとても格好悪い…。

 

本来の「所作」のスタイリッシュさを維持するには、4枚がちょうど良いということが分かりました。

 

カードを沢山持ち歩かない方には全く関係ないのですが、

私は16枚→4枚にしなければならなかったので、とても苦労しました。

 

現在は16枚からスタメンを4枚選出して使用しています。

 

しかし、他のカードも持ち歩きたいと思う気持ちは変わっらなかったので、

同じオイルヌバック カードケースグリーンを購入ちゃいました!⊂((´∩∩∩`))⊃笑

 

 

慣れるまで時間がかかる

 

YouTube

◆ ロングウォレットについてロングウォレットは小銭入れも広く、簡単に開閉できる仕組みです。しっかりと フタを収めると小銭…

 

上の動画を見ていただければお分かりいただけると思いますが、

「所作」のようにパタパタと折りたたむ財布なんて他には無いので、

最初は、お札や小銭、カードを取り出すのに時間がかかっていましたが、1週間くらい続けて使用していれば慣れてきます!

 

ですので、そこまで問題視するほどのことではありません。

 

むしろパタパタと財布を開く動作が気持ちよくなってきます。

 

たまに「その財布どこのですか?」とか「その財布変わってますね」とか言われるようになります。

 

言われたらちょっと嬉しいですよね。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

人と被りたくないし格好良い財布を求めている方にはピッタリの財布かもしれません。

 

 

持ち歩きが不便

 

革の弱点は水ですので、雨や汗に気を付けて持ち運ばなければなりません。

 

水滴が1滴でも付いてしまえば、ずっとシミとなって残ってしまいます。

 

これは私の経験談なのですが、購入したばっかりの財布が雨で少し濡れてしまって未だにシミとなって残ってしまっています。

 

 

それ以降、鞄に入れたり、胸ポケットに入れて持ち歩いたりするようになりました。

 

ちなみに多少の傷であれば、オイルメンテナンスで消すことが可能ですので、湿気や水分には気を付けましょう。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

良かったところ

 

コンパクトで高機能

 

一般的な財布はファスナーやボタン、仕切り合皮等で厚みが出やすいですが、

所作の財布は1枚の革を折りたたんでボルトとナットで留めているだけなので

財布の厚みはわずか2cmほどしかありません。

 

ファスナーやボタン等のパーツ部分が無く、縫ったり貼ったりしているわけではないので、

他の一般的な財布に比べて厚みが出にくく、鞄やポケットに入れてもさばらないので持ち運びしやすいようになっています。

 

また、ファスナーやボタン等のパーツ部分が無いと、お金の出し入れがスムーズにできるところもいいですね。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

以下の画像を見てください。

 

 

所作の財布の購入当時3年経過した現在の比較写真になります。

 

最初は少し革が固くて厚みがありますが、使っていくうちに革が柔らかくなり厚みも全然気にならなくなります。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

少しずつ使う人に手に馴染んでいくのも革財布の醍醐味ですね。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

豊富な種類

 

所作のロングウォレットといっても、すごくたくさんの種類があるのです。

 

下の画像を見てもらえれば分かるかと思いますが、

これだけの柄、色、素材などの種類があれば、お気に入りの財布もきっと見つかるはず!

 

同じ柄、色、素材で作られた財布でも、手作業で作られているため、

製造過程で生じた微細なスレやヨレ等があり、まったく同じものは無い”1点もの”になります。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

(公式HPより引用)

(公式HPより引用)

 

 

意外と丈夫な財布

 

一枚革なので継ぎ目が一切無く、他の財布に比べて丈夫なのですが、

一体どのような革を使用しているのでしょうか?

 

こちらの画像は、購入時にもらえる革のコースターです。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

実際の財布にも使われている革になります。

勿体無くてコースターとしては使うことが出来ず、ただのコレクションとなっています。笑⊂((´∩∩∩`))⊃

 

財布の種類によって使用している革は違いますが、

共通して言えるのが、所作の財布には革産業が盛んな姫路産の革が使用されているということです。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

以下、革ごとの詳細です。

 

【ベジタブルタンニングレザー

皮革産業が盛んな姫路産のステアハイド(成牛革)を植物由来の成分でなめした上質レザー。

成牛の革は肉厚で耐久性に優れ、携えた時の信頼感にあふれています。天然素材だけでじっくり時間をかけてなめしと染色をしているため、使い込むほど色艶と光沢を深めていきます。

(公式HPより引用)

 

【ヌメ革

牛革を植物由来のなめし材でじっくりなめしたあと、染色せずに革本来の肌色を引き出したヌメ革。

染色だけでなく表面加工も施していないスッピン仕上げのため、日光や手の脂など外部の刺激を受けやすく、使うたびに自然な飴色へと変化していきます。

革を使う醍醐味・革を育てる悦びを120%楽しむことができる、通好みなレザーです。

(公式HPより引用)

 

【オイルヌバック

牛革の表面をヤスリで磨いてわずかに起毛させたあと、オイルをたっぷりと染み込ませた革。

所作のヌバックはオイルをハケで塗っているため、染め物のような濃淡が生まれています。

塗りは一つひとつ手作業のため、同じ表情は二つとないオンリーワンの仕上がりです。

非常に繊細な起毛にオイルの潤いが加わり、まるでベルベットのような滑らかな手触りをしています。

(公式HPより引用)

 

【ブライドルレザー

英国紳士が愛用するイギリス伝統のロウ引き革。「ブライドル」とは馬具のことで、元々は馬具用に開発されたレザーです。

馬術にも耐えうる高い耐久性を得るため牛革にロウを何度も擦り込んでおり、質感は堅牢で重厚感もあります。

表面の白い粉はロウが浮き出たもので「ブルーム」と呼ばれます。

ブルームは使い込むうちに少しずつ消え、やがて革の滑らかな光沢を引き出します。

(公式HPより引用)

 

 

隠れナット

 

まず以下の画像を見てください。。

 

 

財布の帯にあたる部分の下に、折りたたんだ革を留めるナットが施されいます。

 

目立たない部分にひっそりとあるのですが、実はこのナットすごい有名な商品なのです。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

ハードロック工業株式会社という会社はご存じでしょうか?

 

簡単に説明すると、大阪府に本社をおく、

ゆるみ止めねじの開発、製造及び販売を行っている会社になります。

 

それだけではピンと来ないかもしれませんが、

実はこの会社が製造・販売している『HLN ハードロックナット』という商品は、

東京スカイツリーにも採用されたことで有名になりました。

 

HLN ハードロックナット ゆるみ止め構造

(公式HPより引用)

日本古来の「クサビ」の原理を用いたゆるみ止めの構造を持っています。

その構造を活かすためにボス部を偏芯加工した凸ナット①と真円加工を施した凹ナット②の2つが存在しており、この2つを組み合わせることでボルト軸直角方向にクサビの原理による強力なロック効果を力学的に発生させます。

それにより、HLN ハードロックナットのクサビによる強力なゆるみ止め効果はボルトとナットを完全に一体化させます。

強力にロックさせたHLN ハードロックナットはいかなる衝動、衝撃も寄せ付けません。

(公式HPより引用)

 

侘び寂びによる日本の和の要素高精度で強固な日本技術が合わさることによって織り成される”財布”

それが所作なのです⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

革を1から育てることができる/経年変化を楽しめる

 

まず私の使用している財布の経年変化ギャラリーをご覧ください。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

本記事のアイキャッチ画像にもなっている全体像⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

 

全体像②⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

 

見開き⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

 

ブランドタグ⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

 

表面の起毛⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

たった3年でいい感じに経年変化していますよね。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

大きく変化した部分を挙げるのなら、表面の起毛が潰れて革に光沢が出てきたことでしょうか。

 

こういった経年変化への定期的なメンテナンスが苦にならない人や、革を育てていくのが楽しいと思える人にはオススメです。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

オプション

 

ノーノーイエスで行っているオプションサービスも幾つかありますので、見ていきましょう。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

刻印/名入れサービス

 

所作の財布内側のブランド刻印と同じように、専用の刻印機を用いて文字を追加で刻印(箔押し)できるサービスになります。

 

  • 内容

・料金は一律 ¥1,100(税込)

・名入れ位置は、基本的にカバーの内側右下になります。※cpシリーズのみカードスリット右下になります。

・刻印可能な文字のカラーは、ゴールド or シルバー or ブラックになります。※下記画像参照

(公式HPより引用)

  • 注意点

・文字刻印後の商品の交換や返品はできない

・箔押し可能文字は10文字まで

・箔押しした文字の色が少し掠れてしまうこともある。

・革の材質によっては希望の文字カラーで刻印できない場合がある。

・革の材質によっては刻印自体できないものもある。

・書体の指定はできない。※ブロック体一種のみ

使用済み・発送済みの商品への刻印は不可

 

この名入れサービスをお願いできるタイミングは、財布注文時のみになりますので、

購入後に”やっぱり名入れしてもらえば良かった…”とならないように注意点しましょう。

 

 

Dカン追加

 

Dカンという下記画像のようなキーホルダーやチャーム、ウォレットチェーン等を付けたい方向けのオプションになります。

(公式HPより引用)

 

  • 内容

・料金は ¥500(税込)

・Dカンの素材は真鍮のみ

・Dカンのカラーはアンティークゴールドのみ

・サイズは20mm×14mm

・財布の帯の部分に取り付けるため、所作cpやクラッチバッグ、ショルダーポーチは取付不可になります。

 

  • 注意点

・Dカン取付後の交換や返品はできない

使用済み・発送済みの商品への刻印は不可

 

こちらもサービスも、財布注文時のみになりますので注意点しましょう。

 

 

左利き仕様

 

所作の財布は通常右利き仕様で作られており、左利き仕様の財布はございません。

こちらは所作を使いたい左利きの人のために、カスタムオーダーで左利き仕様の財布を作ってもらえるサービスになります。

 

  • 内容

・左利き仕様のカスタムオーダーは追加料金無し

・注文を受けてから作るため、手元に届くまで約1ヶ月ほどかかる

・HPに掲載あるものだとオーダー可能

 

  • 注意点

・掲載商品でも革の在庫により作ることができないものもある。※事前に要確認

・購入した右利き仕様の財布を左利き仕様にすることはできない。

・オーダー後のキャンセルは不可

使用済み・発送済みの商品への刻印は不可

 

 

左利きだけど所作の財布を使いたい”という方には嬉しいサービスですね。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

所作箱/ラッピング

 

所作の財布を購入すると、所作箱と言われる専用の箱に入った状態で手元に届きます。

※所作箱とは、所作のコンセプトである”一枚革”と同じく”一枚紙”で出来ている所作箱のこと

 

 

 

この所作箱をラッピングするサービスがあります。

 

  • 内容

・ラッピングは追加料金無し

・商品にサイズに合った所作箱に入って届く

・財布に使用されているものと同じ革の革紐によるラッピング

(公式HPより引用)

 

  • 注意点

・革紐はランダムのため選べない。

・ショルダーポーチ、クラッチバッグの箱は一枚紙では無い。

・熨斗の用意は無い。

 

プレゼントや自分へのご褒美にいいかもしれませんね。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 

オイルメンテナンス/クリーニング

 

購入後の”型崩れ”や”汚れ気になってきたら、メンテナンスサービスを頼むことができます。

 

  • 内容

・料金は ¥4,400(税込) ※財布の状態によって追加料金が発生する場合もあります。

姫路のアトリエにてメンテナンス実施。

基本内は、容財布を一度分解してプレスし、クリーニング再整形まで。

・その他、要望に可能な限り対応

 

■実際のメンテナンスの様子はこちら

 

もちろん簡単なレザーケアは日常のメンテナンスでも可能ですが、

年に1回とか3年に1回など節目にちゃんとしたメンテナンスに出すのもいいかもしれません。⊂((´∩∩∩`))⊃

 

 


 

いかがだったでしょうか。

少しは参考になりましたでしょうか?

 

それでは、次の記事でお会いしましょう。

ありがとうございました⊂((´∩∩∩`))⊃